• F-mail賞2005年第1回入賞作品

    お待たせしました! 平成17年度第1回F-mail賞の入選作品を発表します。
    たくさんの高校生のみなさんから、76作品の応募をいただきました。まことにありがとうございました。厳選なる審査の結果、以下のように入選作品が決まりました。本当におめでとうございます。

    みなさんの豊かな心の内面を感じさせる作品が数多くありました。一方、心の昂ぶりに表現が追いつかないところもあります。
    難しいことではありますが、独自性を出しながら、同時にひとりよがりの作品にならないようにしましょう。推敲の際、朗読をしてみるとよいでしょう。詩に余韻を表す「……」や「——」を多用した作品も多かったですが、できるだけそれらを使わずに思いを表現することが大切です。

    次回の締め切りは、9月22日です。夏休み中の出来事や初秋の頃の思いを、自由に詠んでみてください。ぜひまた奮って応募してください。
    (上田女子短期大学 F-mail賞係)

    *発表にあたり、添削を施した場合があります。ご了承ください。また、発表順は五十音順とし、敬称は省略させていただきました。

    最優秀賞

    該当者なし

    優秀賞

    明科高校3年 内川 聖来

    差しのなかで


    五時間目

    初夏の日差しを浴びながら隣で寝てる君を見つめてしまう

    そんな時

    あらためて君のことが好きだと思う

    穂高商業高校3年 三枝 由依

    片想い


    たとえば

    あなたが太陽なら

    あたしは向日葵

    あたしの顔は

    いつもあなたに向いている

    けれど

    決して横に並ぶことはない

    だけど


    あたしはあきらめず

    今日もあなたを

    追いかける

    関根学園高校3年 竹野 真奈

    大きな青い便箋


    透き通った青い空にむかって

    大きな大きなハートを書いた

    遠くで暮らすあなたには見えたでしょうか

    空は大きな青い便箋

    田川高校3年 丸山 恵梨香

    電話口 会話が途切れた 沈黙も 居心地の良い 二人の時間

    佳作

    塩尻志学館高校3年 内川 愛来

    歓声が響き渡る場所

    君は構え投げる

    チャンスをつかんだ球児たち

    また一歩、夢の舞台へ近づけたね

    次もきっと君たちの笑顔が見たい

    小諸高校3年 坂戸 美幸

    大会で 走るあなたを 見るたびに 私の心は 飛び跳ね上がる

    中野西高校3年 鎮目有玲紗

    正義


    正義にはいろいろなかたちがある

    それはあらゆる人の信念のかたち

    歴史とは勝者による光の定義

    だから

    正義が必ず勝つわけではなく

    勝った方の信念が正義になる

    そしてそれを穿つ者が歴史を統べる

    この世界は圧倒的に敗者に厳しく

    歴史の裏には絶対零度の世界が広がる

    それでも信念をもち

    ここで生きるしかない

    小諸高校3年 高橋あゆみ

    時のメリーゴーランド


    時の流れはとても早いけれど

    さまざまに彩る季節は奥ゆかしい

    心をかよわせ

    回り続ける時のメリーゴーランドに

    乗り続けたい

    上田千曲高校3年 中沢 美里

    天を仰いで

    あなたを思い出す

    あなたはなぜここにいないのだろう

    僕はここにいるのに


    仰いだ空は青く、青く

    少し揺らいだ気がした

    臼田高校2年 谷津 梓

    去年の春

    あなたに出会って

    あなたと話して

    あなたを好きになって

    あなたと付き合って

    あなたとたくさんケンカして

    あなたとたくさん笑って

    たくさんの思い出が出来た


    そして今年の春

    あなたはあたしから離れた

    大切に出来なくてごめんね

    本当に今までありがとう

    小諸高校3年 渡辺 美佳

    たったひとつの笑顔が

    あたりを幸せにする

    空気が温かくなる

    曇っていた私のこころも

    光に満ちてくる

    たったひとつの存在が

    誰かを幸せにすることができるんだ

    そう信じている

    だから

    笑って

  • F-mail賞2005年第2回入賞作品

    お待たせしました! 平成17年度第2回F-mail賞の入選作品を発表します。
    たくさんの高校生の皆さんから、57作品の応募をいただきました。まことにありがとうございました。厳選なる審査の結果、以上のように入選作品が決まりました。本当におめでとうございます。

    心の微妙な揺れを見つめ、表現しようとする力作が数多くありました。こんこんと湧き上がってくる思いをどう言葉にしていこうか、という皆さんの格闘ぶりが伝わってきます。

    短詩型(詩、短歌、俳句)の表現は、どれだけたくさんのことを述べるかではなく、無駄なことをすべてふるい落とし、最後に残ったものは何か、ということが大切です。
    詩の場合は無題ではなく、ぜひタイトルをつけて下さい。作品が引き締まります。

    次回の締め切りは、12月8日です。テーマは「クリスマス」です。ぜひまた奮って応募してください。
    (上田女子短期大学 F-mail賞係)

    最優秀賞

    該当者なし

    優秀賞

    白馬高校3年 柏原 弥生

    放課後の誰もいない校舎の中で

    来るはずもない人を待っていた

    風に揺れるカーテンを弄びながら


    いつも隣にいたあの子はもういない

    日常の日々が僕を追い越す

    もうあの頃には戻れない

    田川高校3年 唐木 恵

    夏バテと 恋の病を 勘違い タメ息混じりの 秋の入り口

    小諸高校3年 佐藤 未佳

    待ち伏せ


    授業開始5分前のチャイム

    ねぼすけの君はいつも近道するから

    偶然に見せかけて一緒に学校まで走ろう

    とびっきりの笑顔で「おはよう」を言おう

    「ともだち」からもうちょっと君に近づきたいから


    授業開始3分前

    深呼吸して見上げた空は

    とても遠くて青かった

    中野西高校3年 鎮目有玲紗

    青の絵の具を溶いて

    平らな筆で薄く薄くのばしたような

    そんな今日の空

    あまりに淡いこの空は

    今にも泣き出しそうな子供のよう


    大丈夫だよ

    こぼれ落ちた滴は

    大地がしっかり受け止めて

    大きな虹へと変えるから

    佳作

    塩尻志学館高校3年 内川 愛来

    未来


    「君の夢は僕の夢」なんてかっこいいこと言う前に

    自分の夢をすべて叶えな

    夢をもつ人は笑顔になる

    夢を叶えようと努力する人は輝く

    夢に向かうことは自分を厳しく磨き気づかないうちに成長させる

    ほら、前進できるよ

    佐原高校1年 川口 愛由

    過去
    もう、忘れてしまったよ
    この傷の痛みも
    この痣の苦しみも
    すべて忘れてしまった

    忘れられたのは君に出会えたからで
    君に出会えたから痛みなんてなくなった

    傷は気づけば癒えていて
    痣は気づけば消えていた

    不思議だね
    一生忘れることはできないと思っていたのに

    明科高校3年 内川 聖来

    さよならだけを残して


    いつも側にいてくれた

    私のいろいろな顔を見てくれた

    私のことは全部わかってくれた

    けれど今はもうその姿さえなくて

    私はついあなたの温もりを探し続けてしまう

    あなたはさよならだけを残して行ってしまった

    広島女学院高校2年 久保田 希

    同じ空の下

    僕らは息をし、足を踏み出す

    距離は遠くても近くに感じられたらいい

    顔も見られないし、手も触れられない

    僕らの希望はこの空だけ

    繋がっているのはこの空だけ

    でももうひとつ信じられるもの

    君の真ん中、生まれた瞬間から脈打つ心臓の近くにあるそれと僕のそれ

    きっと繋がっているはず

    僕は信じている

    第一高等学院 小林 李世

    見上げればすぐそこにあるのに

    決して届かない

    君もどこかで

    見上げているのかな

    ねえ、泣かないで

    僕はここにいるよ

    第一高等学院 小林 李世

    見上げればすぐそこにあるのに

    決して届かない

    君もどこかで

    見上げているのかな

    ねえ、泣かないで

    僕はここにいるよ

    穂高商業高校3年 三枝 由依

    挑戦


    誰でも踏み出すのは怖い

    やったことないんだもの当たり前

    成功するかなんてやってみないとわからない

    さあ、一歩を踏み出そう

    自分の可能性を信じて

    関根学園高校3年 竹野 真奈

    あなたの笑顔


    私が今こうして笑顔でいられるのは

    あなたのおかげ

    あなたが笑顔でいてくれるから

    私も幸せな気持ちになれる

    私が泣いている時でも

    あなたが笑顔でいてくれたら

    私もすぐに笑顔になれる


    あなたの笑顔は私の太陽

    上田千曲高校3年 中沢 美里

    人は出会い、そして別れる

    どんなに惜しもうが

    いつしか必ず別れは来る

    しかし人はまた出会いを求める

    まるで新しい出会いによって

    別れの孤独から逃れようとするかのように

  • F-mail賞2005年第3回入賞作品

    お待たせしました! 平成17年度第3回F-mail賞の入選作品を発表します。
    たくさんの高校生の皆さんから、予想を大きく上回る41作品の応募をいただきました。誠にありがとうございました。厳選なる審査の結果、以上のように入選作品が決まりました。本当におめでとうございます。

    今回は「クリスマス」というテーマで詠んでいただきましたが、皆さんの情熱や誠実さが伝わってくる力作が数多くありました。
    ただ、誰にとっても同じように関心のあるテーマの場合、どうしても似たような内容になってしまいがちです。

    テレビドラマやコマーシャルとは違う独自の世界を表現することが大切でしょう。創作と同時に、優れた作品をじっくり読むことも必要です。また、詩の場合は、ぜひタイトルをつけてみて下さい。

    今年度の募集はこれで終了です。たくさんの方々のご協力に心から感謝しております。
    (上田女子短期大学 F-mail賞係)

    最優秀賞

    該当者なし

    優秀賞

    明科高校3年 内川 聖来

    聖なる夜


    粉雪舞い散る冬の夜

    灯りのなか独りたたずんでいる

    あなたのこと待ちながら

    街の灯りは眩しくて人の波は絶えなくて

    そんななか私はあなたを待っている

    二人でクリスマスを過ごすために

    中野西高校3年 鎮目 有玲紗

    想い


    冬の空気はあまりに冷たくて

    頬にかすかな痛みを残して街を行き交う

    息は白く夜空に浮かび

    まるで吹き出しのよう

    もし言葉を乗せられるなら

    秘めたる想いを込めてあなたに贈る

    『Merry Christmas!』

    佳作

    第一高等学院 小林 李世

    始まりと終わりのクリスマス


    別れのない出会いはない

    でも出会いのない別れもない

    だから出会いは悲しさも運んでくる

    別れは希望の始まりにもなる


    僕は笑顔で君を迎え

    そして笑顔で君を送ろう

    今ここで名もなき詩を歌おう

    今日出会えた君に

    もう出会うことのない君に

    広島女学院高校2年 久保田 希

    聖なる夜に


    風が頬をかすめる

    大陸から言葉がひとつ耳元に吹きかける

    「そちらはいかがですか?」

    「こちらは聖夜です。今夜だけは全ての悲しみを脱ぎ捨てて、

    人々のえくぼには嬉しさがたまっています。」

    この島国から言葉をひとつ

    風に託して語りかける

    「隣人よ、仰ぎましょう。

    同じ星を、聖なる夜を共に。」

    穂高商業高校3年 三枝 由依

    片思い ふと目があった あの人と 思わずそらし 紅葉を散らす

    小諸高校3年 坂戸 美幸

    会いたい


    会いたいけれど今は会えない

    あなたの姿が見えるのに

    あなたの声が聞こえるのに

    あなたは私を知らないんだよね

    だから私は

    あなたに会えるその日まで

    あなたに相応しい私になれるように

    自分自身を磨くから

    きっと会えると月に願いをこめて

    小諸高校3年 佐藤 未佳

    贈り物


    初めて手作りしたマフラーは

    あなたの好きな青色と

    私の好きな白色の毛糸

    ひとりで巻くには長いから

    ふたりで半分ずつにしない?

    手をつなげば

    きっと世界一あったかいクリスマスになるよ

    上田千曲高校3年 中沢 美里

    キラキラと


    今夜限りの特別な幸せ

    あなたが隣にいて

    手を繋いで一緒に歩く

    ただ今夜一緒にいられることが

    嬉しくて幸せ

    世界がキラキラといつも以上に輝く

    豊科高校3年 細井 裕美

    サンタさん聖樹の星が目的地

    上新井高校3年 山崎 真里

    十二月二十四日

    クリスマスイブ

    この日、世界中の人々は何をして過ごしているのだろう

    幸せに過ごしている人

    寂しく過ごしている人

    いろんな人がいるんだよね

    私は幸せだよ

    大切な人に伝えたから

    「Merry X,mas」って

    上新井高校3年 山崎 真里

    今日の帰り道はいつもとほんの少しだけ違っていた

    私の隣にはずっと好きだったあなたがいる

    照れくさくて何も言えない

    時間が静かに流れているだけ

    それでもあなたが隣にいることが嬉しくって

    微笑がこぼれてしまう

    小さな幸せ

    ちょっと早めのクリスマスの贈り物